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2010年11月

2010年11月28日 (日)

ASEAN+3 教育分野の協力計画

25日、タイ バンコクで、ASEAN10カ国に日本、中国、韓国の3カ国が加わって(ASEAN+3)、教育分野の協力計画を検討する高級事務レベル会合に参加。各国出席者は、いわゆる事務次官クラスもいらっしゃれば、教育担当省庁の国際課長というところもあり、様々。

協力計画は、小学校段階から大学まで、さらには生涯教育もカバー。タイがイニシアチブをとって作っていて、今年の6月にはPhuketで途中段階の検討会があった。Bangkokの情勢が不透明だったのでPhuketで開催されたものだが、リゾートホテルにビジネススーツの一団で異様な集団だったろう。

今回の会議には、この6月の会議、さらには10月中国雲南省昆明で開催された東アジアサミット高等教育協力フォーラムに出ていた人もいて、やぁやぁという感じの顔見知りが増えたのはうれしいことだ。

高等教育分野では、ASEAN+3で大学間交流を進めようというのが大きなテーマで、その下で、鳩山前総理が提唱した来年3月東京でやる、東アジア地域の質保証をともなった大学間交流に関するシンポジウムや、質保証機関の間の協力、ASEAN+3の大学長会議や、それに向けて大学の国際担当副学長・部長クラスの会議など。協力計画そのものはASEAN+3の教育担当の大臣の会議で最終的に確定するものだが、確定など待たずともどんどん協力が進みつつある。いいことだ。

会議の前日には、ASEAN大学ネットワーク(ASEAN University Network)の事務局長のDr. Nanatanaを訪問しておいた。大学間協力ではASEAN側はAUNがかなりとりまとめていてくれて、そこと緊密なコンタクトをキープするのが重要。ここでいろいろ意見交換しておいたおかげで、会議当日は双方からうまく発言できてよかったです。

また、Nantana事務局長から、できたばかりの2009-10AUN Annual reportをもらいました。AUNの活動がわかりやすく説明されているのと、組織の各事業の目標を定めてその達成状況を表にして明らかにしているのはすごい。その上、デザインもよくておしゃれ。AUN事務局職員一人一人の担当業務、メールアドレスまで顔写真入りで載ってます。ASEANメンバー国の大学から気軽にコンタクトしてもらえるようにという工夫なんだと思います。直通電話、メールアドレス、担当者名も載せないでおいて、問い合わせには盥回しという、どこかと違いますね。

今回の会議も、前回Phuketでの会議でも、タイの教育省がホスト機関として、いろいろ準備、アレンジしてくれました。前日の歓迎夕食会では、タイの学生による民俗音楽の演奏、舞踊の披露などもありました。雲南でもそうでしたが、外国からのお客さんのもてなしに学生も参加してもらうというのは大事なことだと感じました。

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このASEAN+3 教育分野高級事務レベル会合 Senior Officaias Meeting on Educationですが、議長は、ASEAN加盟国から一人と、+3国から一人の、二人の共同議長が運営します。ASEAN事務局も相当サポートしてます。それぞれの議長は国名のアルファベット順でまわることに決まってます。今回は、ASEAN加盟国からはBrunei Darussalam、+3国からはChinaでした。次回(おそらくほぼ一年後)は、CambodiaとJapanです。それまでにお互い行き来して、よく理解し合っておくといいでしょう。


2010年11月24日 (水)

バランタイン監督、起業を語る

22日、Entrepreneurship Mentoring Initiative Roundtable で、バランタイン監督が起業について基調講演した。キーワードを明確に打ち出したとてもいい講演だったと思う。

ポイントは、
・passionとcomittimentがなければやれない。
・without failure, no success 失敗なくして、成功なし。
・3つのRを忘れるな:responsibility責任感, respect尊敬・敬意, reflect反省
・基礎は、good and strong people. これを集めるのにはいくらでも苦労しろ。

なんでバランタイン監督が突然現れたかだが、このeventの中心的仕掛け人の1人であるWilliam 齋藤さんが突然呼んできたようだ。

起業だけでなく、仕事することに共通だと思う。Steve JobsのStanford Commencement Addressとも通じるものがあると思う。

好きなことをやれ、それに打ち込め。

職探しに奔走している多くの日本の若者にもこれを忘れないでほしいし、大学教育、企業の採用活動は、若者が好きなものを探せるようにしてほしいものだ。親、社会もそう見守ってほしい。

Roos大使と外資系企業が日本の若手起業家を支援

22日、Entrepreneurship Mentoring Initiative Roundtable で基調講演をした。前の週の後半になって突然黒川清先生から依頼があり、innovation、entrepreneurshipはmind-setの問題ですよねなどと意見が一致していたので断らずお引き受けした。

この、Entrepreneurship Mentoring Initiative (EMI) Roundtableだが、Ernst & Young, United Airlines, Aflac など外資系の企業が、日本で起業が旺盛でないのを懸念し、若手起業家を支援するために始まったもの。「EMIFlyerfinal.pdf」をダウンロード

我はと思う日本の若手起業家(起業してから10年以内)に応募してもらい、その中から優秀な数十人ほどを選び、数ヶ月間世界の先輩起業家やグローバル起業のリーダーがメンターしてあげるというもの。その過程では、Roosアメリカ大使が公邸に呼んで夕食会も催してくれたらしい。Roos大使は、日本で起業が活発じゃないことや若者の内向き志向を本当に心配してくださっている。

メンタリングを受けた中からさらに優秀な4人が表彰されるという、The Entrepreneur Japan Awards (TEJA) も併せて行われた。「the_entrepreneurs_awards_japan_2010_ev5.pdf」をダウンロード

私が話したのはアジェンダ上は基調講演だが、内容は来賓挨拶みたいなものだ。

・この10年以上起業促進策を政府も講じているが、旺盛な起業には至っていない。根源的問題は、リスクを避けるという日本人、日本社会のマインドセットにあると思う。

・最近は、若者の内向き志向もあちこちで言われてさらに情勢はよくない。しかし、内向きだと言っているでは解決しない。

・重要なことは、大勢が内向きの中でもきわめて意欲的な若者もいる。休学してまで社会活動に打ち込んでいる学生もいる。バングラデシュでドラゴン桜をやった早稲田の税所君はその一例だ。まずは、そういう若者をもっと社会、とくに同年代の若者によく見えるようにして、自分もやってみるかと思う若者を増やすこと。そういう意味で、TEJAが高いvisibilityを集めることを期待。

・これまでの起業支援策では、若手起業家同士、若手起業家とグローバルビジネスリーダーをconnenctし、good practiceを共有しあったり、質の高いアドバイスを受けられるようなplatformがなかったと思う。EMIはこれをやれるように大変うまく設計され、実施されたと高く評価する。

・EMIとTEJAは、日本の若手起業家を空高く飛ばせる両翼ではないだろうか。Roos大使がこの問題に暖かく親切に注意を払ってくださり、Ernst & Young 等のグロバール起業、IMPACT (Innovators Movement with Passion, Action & Collaboration for Tomorrow) Japan が今回のeventを主催したことに心から感謝。

・日本企業や日本社会からこのよなことが起こっていないことに少し恥ずかしくもあるが、起こっていたにしてもこのeventは意味がある。それは外からの視点で見るからだ。日本人では気づかない、日本のシステム・制度の強み・弱みがわかるだろう。それに基づくアドバイスなどにはオープンだ。

挨拶のfull textは、こちら→「101122TEAJremark.pdf」をダウンロード  

自分の挨拶が終わって、Bobby Valentine監督の基調講演の途中で退出しなければならなくて、本体を聞けなかったのは残念。

しかしながら、会が始まる前に参加した若手起業家何人かと話ができたが、みんなキビキビ、ハキハキで、目的意識がはっきりしているし、とにかくやっていることが好き、誇りに思ってるというのは、ひしひし伝わってきた。

TEJAには、女性が3人、男性が1人選ばれたとのこと。起業家の世界にも多様性で結構なことだ。あるいは、最近よく言われている、女性のほうが元気がよいというのが、起業家の世界でもそうなているということか。

とにもかくにも、参加した皆さん、ますますの発展をお祈りします。また今回は参加しなかった起業家たちが次回からの参加・受賞を虎視眈々と狙って励むのもいいことだ。何よりも、Roos大使と主催企業に感謝、感謝。

税所篤快くん来る きっかけはTwitter

22日、早大を休学して、バングラデシュでドラゴン桜をやってきた税所篤快くんが来てくれた。

高校時代からinnnovationを起こすんだという信念をいだいてそれがすごいdriveになってるし、とにかく行動が早い(思い立ったらまず行動!)ことに感心した。土曜TEDxYouth@Seeds では、「不可能はない」と自信もって断言してたけど、そうさせる心のクリアーさは羨ましい。

話聞くと、ここまでとんとん拍子で来ている。しかし今後、本格展開したり、新規事業に取り組む中では、予想外の困難にぶち当たることもあるでしょうが、それを乗り越えてますます実力つけてほしい。応援するからね。

さて、税所君がバングラデシュで何やったかは、黒川清先生のブログで詳しく書かれているのでここでは繰り返さず、むしろ何で、もともと全然知らなかったもの同士がめぐり合うことになったのか、そこを書きます。

しばらく前に黒川先生のところで、最近日本から留学する学生が減っている問題についてディスカッションしたときに、先生の「休学のすすめ」を読んで海外ですごいことしている学生もいるんだよということで税所君のことを教えてもらいました。

黒川先生や税所君本人のブログで情報収集し、職場などでこんな元気のいい学生もいるんだと、認識改めてもらってたところ、早稲田の国際教養のシンポジウムに出ることになった。

その講演では、外国の大学との学生交流は今後は双方向的になっていくのが世界の趨勢といのがポイントのひとつですが、その際、最近の留学熱の低下に触れないわけにはいかない。しかし、最近の若者みんながみんな内向きかというとそうじゃない。その例として税所君を使わせてもらった。早稲田の先生でも初めて知りましたっていう感じの人もいたな。

そのことtwitterに書いたら税所君が見つけたのか、メッセージが来て、一度報告に来てくれることになったというもの。

いろんな情報が集まってくる黒川清先生と、Twitterという新しいITで可能になったというべきだろう。黒川先生、ありがとうございます。

Twitterには毎日相当な件数アップされるんだろうけど、その中からあらかじめ設定したキーワードが入っているtwittを拾い出すような機能があるんだろうか? というのは、23日の未明午前2時ころ、出張のパッキングも終わり、「先週出張で行った八戸で買ってきた軍鶏の燻製で日本酒ちびちびやってます」とtwittしたら、その数時間後には、八戸にお住まいの方と東京で青森料理店をやっていらっしゃる方が私をフォローしてくださっていた。そういう形でいろんな人的ネットワークが広がりますね。

Babu先生、色平哲平先生と知り合ったのも、Facebookが媒介でした。

2010年11月13日 (土)

21世紀における高等教育の国際展開

早稲田大学のシンポジウム「21世紀における高等教育の国際展開」に出てきました。

第一部は、林芳正先生(衆議院議員、元防衛大臣、元経済財政担当大臣)、寺澤芳雄先生(エッセイスト、元Nomura Securities International 会長)の基調講演。両先生ともgood command  of English をお持ちですが、それにもまして強調されたのは、ひとつの正解がないような問題についてソクラテス流の議論することで論理的思考を養うこと、英語の流暢さよりも、自分はなにを、どう考えるか英語で言えることの重要性であったと思います。

第二部は、私はじめ、中国、韓国、EUからのパネリストによる発表とパネルディスカッション。

私の発表は東アジアサミット高等教育協力シンポジウムで行ったものをベースにして、特に、学生さん、先生向けのメッセージとして以下の点を追加しました。

・とにかくまずは短期間でも外国に出ること。早稲田大学の国際教養学部では日本人学生は1年間の留学が必修になっているが、そうでない大学、学部でも、短期間でも外国に出るのを教育課程に組み込んでほしい。
・外国に出たら、大学の中だけにこもっていないで外にでてほしい。向こうの学生といっしょにボランティアやるのもいい。とにかく行った国の人と社会を生で知ってほしい。そうすると、日本、日本人とは何か、どこがいいところか自分なりに考えるようになる。外国では、あなたは日本、日本人の誇りは何か必ず聞かれる。そのとき、教科書に書いてあるとおりに言おうなんて考えないで、はっきり自分の考えで言うこと。これができないと、いくら英語がうまくてもつならない人と烙印を押される。
・日本の若者が内向きだと言われる中、当然自ら積極的に留学している学生もいるし、休学してまで外国に飛び出していってすばらしいボランティア活動をやる学生もいる。後者のrole modelは早稲田にもいる。バングラデシュでドラゴン桜をやった税所さんだ。大学は、そういう学生たちをもっと社会や高校生に見えるようにしてほしい。また、海外に出て行きやすい環境を作ってあげてほしい。休学中の学費もそのひとつ。大学によっては休学中でもフルに学費をとるところもあると聞く。それでいいだろうか。
・日本に来ている外国人学生ともっと交わろう。これも国際化を進める重要な方策。
・これからは、日本の会社に入って、ずっと日本で、日本人とだけ接して一生を終わるなんていうことはなくなっていく。大学出るまでには外国、外国人と実質的に触れ合う経験を持とう。まずは短期、少人数でも外国に出て行くことを始めよう。いま始めないとJapan nothing になってしまうのではないかと危機感を持っている。みんなでがんばりましょう。

他のパネリストの発表で興味深かったこと:

北京大学教育学院のCheng Xiangming教授は、中国の大学の学部課程での英語による教育について発表がありました。政府方針で財政支援をして進めているが、985計画や221計画の対象になっている一部の大学に集中していて、省の管轄下にある大学について手薄になっていることなど課題の指摘もありました。

韓国金融監督部東京代表のSeong Su Yongさんは、韓国の金融業界での例から、企業側では英語ができる韓国人へのニーズが高まっていること、TOEFLのスコアーがあがってきている、英語学習熱が高くなっていて、大学生のうちに語学研修に行く学生が多い、さらには、小さいうちから母親が付き添って何年も外国に英語の勉強に行くことも始まっていると報告があった。そのとき、年に一回くらい妻子のところに飛んでいける夫を「雁パパ」、何度も行ける経済的余裕がある夫を「鷲パパ」、経済的に余裕がなく飛んでいけない夫を「ペンギンパパ」と呼んでいるという面白い社会現象の紹介もあった。

韓国Hallym大学のKim Shin Dong教授からは、豊富な数値データを用いながらアジア地域の留学生の動きについて興味深い報告があった。
・留学生送り出し国ビッグ3は、中国40万人、インド15万人、韓国10万人。人口規模考えれば韓国ではいかに留学熱が高いことか。
・中国では、高校までの収容力に対して大学の収容力が低いこと、一人っ子政策の影響、経済成長などで海外に留学させられる家庭が増えていくことなどで、今後30年ほどは日韓両国にとって中国人留学生はおいしいmarketであり続けるだろう。
・韓国に来る留学生は2003年の1.2万人から2007年には4.9万人と5年で約4倍。6割は中国から。さらに、日本の30万人計画に刺激されてか、これを2012年には10万人にしようとしている。
・韓国でも英語での教授のニーズは高まっているが、外国で教えた経験がある韓国人教員でも、韓国のdomesticな環境ではuncomfortable。

駐日EU代表部広報文化担当のVareille Marie-HerleneさんからはErasmusu計画、Erasmus Mundus計画の説明がメインでしたが、最後に日本-EUのbilateral協力の紹介があった。日本側、EU側それぞれ半々の費用負担で、それぞれ数校の大学の特定の分野間で学生の相互交流をするもので、面白い計画だなと思いつつスライドを眺めていたら、「2010年は日本側の予算不足で組めませんでした」と。 ガーン! 予算カットの影響はこううところにも出てきているかと残念。

Chen教授、Kim教授が政府の政策・施策の問題点などを指摘してましたが、かなり定量性のあるevidence-basedの議論であるところが、すごい。日本の先生も、感覚で言うのではなく、そういう人増えてほしいです。

このあとパネラーがそろって壇上に上がって、フロアーからの質問に答える時間となったのですが、ここまでの発表が私含め時間超過気味で、私はもうそろそろ早稲田を出て、東京駅に向かわなければならない時間。残念ながらパネルディスカッションは失礼せざるを得ませんでした。残ってくれた同僚からの報告では、Kim先生の独壇場の展開だったそうです。

今回のシンポジウムを企画・運営された早稲田大学国際教養の飯野公一先生、ご苦労様でした。私にとっては、近隣国の大学の先生が、英語による教育や、留学生の動きをどう見ているか、またそれをどのようにプレゼンするか、直接見聞できたことは大きな収穫でした。

2010年11月11日 (木)

スパコン 京

8日、昨年の仕分けで一躍有名になった、理研のスパコン京を訪問した。

神戸のパートライナーのポートアイランド南駅からすぐ。計算科学機構長の平尾公彦先生、プロジェクトリーダーの渡辺貞先生から説明を受け、施設を案内していただいた。計算機の心臓部の据付も進み、研究チームも入り始めていた。

渡辺先生はもともと計算機がご専門だが、PLとしては、計算機のことだけでなく、研究室の居住空間や建屋の免震構造のことまで説明してくださり、頭が下がります。

順調に組立て・性能確認が進むことと、幅広いユーザーコミュニティが育つことを期待します。スパコンが作ることそのものよりも、innovativeな使い方をされてこそ意味があると思います。

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2010年11月 7日 (日)

負けず嫌い、悔しがる

11月4日、ワークスアプリケーションズの入社3年目の若手職員の方4人と話す機会があった。

4人に共通していたのは、負けず嫌い、悔しがり屋だということ。
一方、社長の牧野正幸さんは、毎月1回全社員の集会を開き、自分の経営理念を述べるとのこと。トップの意思が全員に浸透し、一人一人が十分な裁量を持たされて、やる気もって仕事してると感じられました。

この会社、ちょっと変わった(というか、他の企業にも取り入れてほしい、innovativeな)採用をしています。

19日間のインターンをさせてみて、採用するかどうか決める。ただし、採用する場合でも、通称「採用パス」を渡して、そこから3年か5年のうちに来ればいいというもので、その間、他の会社で働いてみてもいい、ボランティアなどやるもよしというものです。

インターンは誰でも受けられるものではなくて、そこにすでに選抜がある。最近だと、申込み4万人でインターンを受けられたのは1000人、その中から200人が採用パスを獲得。インターンでの課題は、例えば、郵便局の業務改善システムを開発しなさいというもの。何を課題ととらえるか、そうれをどうとらえるか自体から、一人一人の着眼点、能力が見られるというわけです。

さらにすごいと思ったのは、この会社はできてまだ15年くらいですが、インターン生の評価は、入社後3年から10年弱ぐらいの先輩職員が行って、採用する/しないも事実上彼らが決めるということ。人事は、インターン生を最初選ぶ段階ではスクリーニングしますが、この段階ではコーディネートに徹するとのこと。

で、負けず嫌い、悔しがり屋ですが、まずは、インターン生になる、パスを得るというところから、それが原動力になったようだ。さらに、会社入ってからも、先輩に負けたくないとか、自分はもっとできるはずだという気持ちと、いい意味で合体して、一人一人の職員をどんどん向上させていると感じました。大学が文系でも、ソフト開発の仕事に就いて、先輩を見て、自分でも勉強して、プログラム言語は全部使えて、顧客が満足する仕事しているわけで。

この会社のエントランスには、Great Place to Work 2010で表彰された盾が飾ってありました。


日中の大学教職員の相互理解

10月31日から11月6日まで、中国の大学の教職員の訪日代表団を受け入れました。

中国から日本には約8万人、日本から中国にも2万人弱の留学生が行き来してます。そういう中で、日中双方の大学の教員・職員が互いの大学のことをよく知り合おうということで行われている事業です。中国から来るだけでなく、日本から出かけていくのも行われています。あいにく今年は予算が不足して、日本から中国への訪問団はありませんが。

今回中国から来たのは、天津大学 張樹俊 国際教育学院長を団長とする総勢9人の代表団。大学の教員、職員で、特に国際協力・交流を担当されているみなさんです。9人のうち5人が女性です。昆明での東アジアサミット高等教育協力フォーラムでもそうでしたが、中国は女性が進出しています。


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1日、2日は、文科省、東大、日本学生支援機構、早稲田大学を訪問、その後大阪に移動し、大阪大学などを訪問し、最後は九州大学を訪問し、6日に福岡空港から中国に帰られました。この間、10月31日の日本到着からずっと、文科省の職員2名がアテンドしました。

1日の文科省訪問の際には、歓迎の挨拶を申し上げましたが、日中間に少しくらいの問題があるときでも学生・教員の交流は進めなくてはならないし、そうすることが日中両国の友好の欠かせない基礎と申し上げた。張団長もその通りと応じてくださった。

団員のみなさんは皆さん熱心で、とくにグローバル30について関心が高かった。また、張団長からの挨拶の中で、最近公布された高等教育の中長期発展計画を踏まえて、大学の留学生受入目標を作りつつあることが紹介された。学部では10-30%、修士課程では30-60%、トップクラスの博士課程では100%の学生に海外経験をさせるとのこと。内向きで困ってますなんて言ってられる場合じゃないですね。

東京での2日間の日程を終えた感想を伺いましたが、みなさん多くのものを学んだということで、実際お話伺っても、大変多くのことを参考にされている。今回対応した日本側大学等の関係者の方も代表団からも学ぶことが多かったのではないかと思います。

このような交流は、是非今後とも続けて行くべきだと思います。

19.7km in 117min

今週末は、土曜に駒場体育館でmachine training、日曜にrunning.

今週も、先週と同じコース。最後おまけに、筑駒、駒東周回コースを2周足して、
全体19.67km、1時間56分でした。平均10.1km/h。

1時間20分くらいから、ももの筋肉が痛くなってくる。
来週からも、2時間走るようにしよう。

きょうは薄日が射して、先週より暖かかった。

代々木上原駅前の派出所では、婦警さんが、
パパに連れられた外人の男の子に声かけてた。いいことだ。

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